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史跡と伝説をたずねて(その4) 伝説の洞窟


 洞窟の入り口は岩壁に沿って横向きであるため、正面からは分かりにくいが、中は大きな空間が展開され、その洞穴の奥の方に高さニメートル位、横も同じ位いの木製のほこらが安置されてあった。

 多分この洞穴の空間に合わせて設計製作されたものを、洞穴に搬入し、組み立てたものと思われる。

 ほこらは小さな神殿風で精巧に造られてあった。木材は上質と思われるものを使用し、色彩は施されず白っぽい木肌が神聖さをさらに高め、そのため洞穴の空間は一層神々しさと霊場を感じさせる雰囲気を漂わせていた。

 洞穴に入ると乾燥した砂の感触が心地よく伝わってくるものの、近寄りがたい厳かな雰囲気が感じられ一歩、二歩、歩くのも慎重な思いであった。

 しかし、その間、俗世間のことを忘れ、一瞬浄化されるような思いをしたほどである。普通洞窟の中はたいてい湿気の多いところであるが、そこは湿気がなく神聖な空間を感じさせるところであった。

 洞窟は岩山の中腹にあるにもかかわらず、浜辺を想起させるような砂が深々とあること自体考えてみれば不思議である。

 そこに砂があることは反面きわめて自然に感じられ、不思議には思えない。それは砂が清楚な感じと心地よい雰囲気をかもし出し、聖なる空間へと印象を高めているためなのかも知れない。島には砂丘と呼ばれる丘もあるので、たぶん自然によるものであろう。

 天井の高さは12メートルもあるという空間は「大昔、神がこの洞穴にかくれたので籠屋洞窟と呼ばれるようになった」と伝えられている。




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